ぴあデビューレビューVOL.129

今回はavexが自らの音楽学校で抱えている対称的な二人の女性ボーカルをわざと『ザ・ライバル』と括って、同じ楽曲で別々のアレンジャーを立てて別々の曲として同時にデビューさせて対決させるみたいな企画だそうで、今回のライブでは、それぞれ、最初はアコギの生演奏に合わせて静かめの曲を歌い、そのあとPVとかをはさみながら(最初にスタッフから今回の企画のサマリを書いた用紙を受け取る映像とか、昔のASAYAN風な舞台裏映像を流したり)それぞれのデビュー曲を含めて4曲ずつ歌ってました 曲はavexなので、系統としては洋楽R&Bな味付け。宣伝のチラシいわく『エモーショナルなスローバラード』vs『パワフルなダンスチューン』と記述がありますが・・・ 音楽のライブって歌の技術や経験よりも、いかに会場の空気を自分の色で溢れさせて(その溢れた気持ちで)客席を満たすか。そんな歌う側の気迫と気持ちの強さがすごく重要かな〜と思ってて、その視点からすると“光上せあら”が圧勝だったと感じました(ちょっと過剰に生身な感情を晒し過ぎかな〜(苦笑)とも思える感じで、きっと嘘がつけない人なんだろうな〜って感じの人柄をその歌声&歌う姿から感じました。 逆に“宮脇詩音”のほうは歌い手の気持ちはあえて前面には出さずに、歌詞そのものでじっくり聴かせる感じかな。 どちらが売れるか・・って視点では判りませんが『好きか嫌いか』って視点だと光上せあらさんのほうが(ある意味)人間味溢れてて好きでしたねー、なので会場のアンケートにも光上せあらさんでマークしました。自虐MCも笑えました(笑)ただ、最初の生演奏のアコギをバックに歌うところは、宮脇詩音さんのほうが良かったかな。(って、どっちやねん!)