トゥーランドット@赤坂 関東千秋楽

席位置はセンターブロックの1階最後尾列。 個々の部品(出演者、衣装、音楽、美術)は、どれもとってもスゲーって感激できるのに、物語りとしては全然入り込めなかった(苦笑) 大筋は外から来た王子様がお姫様を救う設定なんだけどお姫様がほとんど主張しないんだよね(笑)そんな設定からして主役は王子様であり、その敵の将軍なのでその二人に思い入れがあればすごく楽しめる劇だと思うけど、こちらは安倍さん推しなので・・・なので今回の劇のメインターゲットは女性客だなぁ〜と感じたし、事実今日の客層も女性のほうが多かったように思う。 いや、物語りとしては「白蛇伝」のほうがもっと荒唐無稽で入りづらいと思うんだけど、そこはやっぱり誰が主役を張ってるかどーかの違いなんだなぁと(苦笑) で、個々の部品で一番すごいなーと思ったのは舞台美術演出です。広い舞台なのにあえて2枚の大きな壁を左右に配置して、それを襖のように動かして、時には中央に少しだけ透き間をつくってそこに出演者をぎゅーって詰め込んで、透き間から向こう側を覗くような演出になっていたり(まるでスリットのように)、舞台の下手1/3をその襖で覆って舞台の絵としての見え方を正方形の枠に入れ込んだり。 安倍さんは今まで観たことの無い歌唱でオペラのように歌い、そんで高めた感情のままに歌声で客席を圧倒し会場の空気を支配していました。今日は最高尾列で聞いていたけど、推しメンバイアスを差し引いても歌は出演者の中では一番響いてました。 音楽や舞台美術、衣装、そして各出演者のパフォーマンス、どれを取ってもすごく感動出来たのに、全部を組み合わせた一遍の劇として観ると感情移入できない(苦笑)という 不思議な感想です。きっと好みのジャンルが違うんだろうなぁ〜と自分には言い聞かせておきます(笑)